最近話題の「画像生成AI」。テキストを入力するだけで、驚くほど高品質な画像を簡単に生み出してくれるため、クリエイターの方はもちろん、一般ユーザーにも大変注目されています。
この記事では、Apple製品で手軽に無料で使える「Image Wand」「Image Playground」にスポットを当てつつ、他の有名ツールである「DALL-E」「Adobe Firefly」「Mid-journey(Niji-journey)」「Stable Diffusion」と比較しながら、その特徴や使いどころを徹底解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事のターゲット
- Appleユーザーで、iPhoneやiPad、MacなどのApple製品を活用している人
- これから画像生成AIを使ってみたい初心者
- 他の画像生成AIツールについてもざっくり知りたい人
Apple製品を使っている方は、まずは無料で始められる「Image Wand」「Image Playground」から試してみるのがオススメです。その理由や、他ツールとの比較を順番にご紹介します。
今回比較する主な画像生成AIツール
- Image Wand(Apple製品向け – メモアプリ連携)
- Image Playground(Apple製品向け – アプリ)
- DALL-E(ChatGPTの有料プラン利用者向け)
- Adobe Firefly(Adobe製品・WEBアプリ)
- Mid-journey(Niji-journey)(WEBアプリ)
- Stable Diffusion(ローカル環境またはWEBアプリ)
以下で、それぞれの概要を表にまとめました。
サービス名 | 使用できる場所 | 価格(月額) | 画像のクオリティ | 機能の多さ | お手軽度 | 全体のまとめ |
Image Wand | Apple製品-メモアプリ | 無料 | △ | △ | ◎ | Appleユーザーなら無料で使えるので便利。 画像生成AIを初めて使う初心者向けにピッタリ。著作権問題などもクリア。 |
Image Playground | Apple製品-アプリ | 無料 | △ | △ | ◎ | 同上。 |
DALL-E | ChatGPT | 有料:20$ | △ | △ | ◎ | ChatGPTの有料プランを契約している人に便利。 同プラン内でAIチャットも画像生成も使えるのでコスパ良し。 |
Adobe Firefly | Adobe製品、WEBアプリ | 有料:1580円 もしくはAdobe製品の有料契約でも使用可 |
◯ | △ | ◎ | Adobe製品を契約しているユーザーなら最適。 IllustratorやPhotoshopなどとの連携も期待できる。著作権問題などもクリア。 |
Mid-journey (Niji-journey) |
WEBアプリ | 有料:10$〜 | ◎ | ◯ | ◯ | クオリティが非常に高く、機能も十分。 仕事などで画像を多用する方におすすめ。 |
Stable Diffusion | ローカル環境、WEBアプリ | ローカル環境:無料 WEBアプリ:サブスクや従量課金 |
◎ | ◎ | △ | 圧倒的に機能が多いが、導入・操作がやや難易度高め(特にローカル環境)。 AI画像を極めたい上級者向け。 |
それぞれのツールの特徴
Image Wand
- 特徴
- Apple製品のメモアプリ内で使用可能。
- 完全無料で、追加課金の必要なし。
- スケッチから画像生成が可能。
- メリット
- Appleユーザーであれば、誰でも手軽に始められる。
- メモと連携してそのまま使えるので、アイデアのメモからすぐに画像生成へ移行できる。
- デメリット
- 有料の高性能ツールに比べると、クオリティや生成バリエーションがやや控えめ。
- 機能面も必要最低限なので、「とにかくたくさんの設定をいじりたい!」という方には物足りないかもしれない。
Image Playground
- 特徴
- Apple製品向けの専用アプリとして提供。
- こちらも無料で使用可能。
- 撮影した写真から簡単に画像生成できる。
- メリット
- Appleユーザーであれば、誰でも手軽に始められる。
- 初心者でも操作のハードルが低く、アプリをインストールすればすぐ使える。
- デメリット
- 詳細設定や高度な編集機能は少なめ。
- イラストのスタイル調整や、実写風画像など専門的な生成を狙うには、少し物足りない場合も。
DALL-E
- 特徴
- OpenAIの画像生成AI。ChatGPTの有料プラン(20ドル/月)で利用可能。
- シンプルなテキスト入力で多様なイメージを生成。
- メリット
- ChatGPTを日常的に使っている人は、一緒に使うと便利。
- チャット感覚で画像生成の指示を出せて、簡単に画像生成できる。
- デメリット
- Image wand、Image Playgroundと同様に、Mid-journeyなど他の専門ツールよりはクオリティや機能面で劣る。
- 有料プラン限定なので、すでにChatGPT Proを契約している人以外にはハードルが高い。(無料でも1日2回までなら生成可)
Adobe Firefly
- 特徴
- Web版でも利用可能。
- Adobe社が提供する画像生成AI。PhotoshopやIllustratorなどでも使用できる。
- 著作権問題の心配がない。
- メリット
- プロクリエイターが使い慣れたAdobe製品との相性が抜群。
- Adobe Firefly の学習素材は、Adobe Stock の画像や、著作権切れのコンテンツのみで学習されているため、著作権侵害のリスクが生じる可能性が低く、商用利用に安心して使用できる。
- デメリット
- 料金設定がやや高め。Adobeのサブスク契約をしていない人にとっては導入コストが大きい。
- まだ他のAIに比べて実装機能が限定的な部分もある(今後のアップデートに期待)。
Mid-journey(Niji-journey)
- 特徴
- 現在最も高品質と評判の画像生成AIの一つ。
- 有料プランは10ドル〜。元々はDiscordで使用できるサービスだったが、現在はWEBアプリで使用するのがメイン。
- Mid-journeyに課金すると、Niji-journeyも使用可能に。
- メリット
- クオリティが非常に高い。
- Mid-journeyはリアル風、Niji-journeyはアニメ・イラスト風の画像の生成が得意で使い分けられる。
- 様々なプロンプトの工夫次第で、商用利用向けのレベルの高い画像を生成可能。
- デメリット
- 月額利用料がかかるため、無料では利用できない。
- 機能面で覚えることが多く、画像生成AIに慣れていない人にはややわかりにくいかもしれない。
Stable Diffusion
- 特徴
- オープンソースの画像生成AIモデル。ローカル環境にインストールして無料で使う方法と、Webアプリ版(サブスクや従量課金制)の両方がある。
- 様々な拡張機能や派生モデル(LoRA、ControlNetなど)が多数存在。
- メリット
- 無限のカスタマイズ性があり、使いこなせばさまざまな画像を生成可能。
- ローカル環境で使えば、画像生成回数や規約制限が事実上ない。
- オリジナルの人物の画像モデルを生成可能。
- デメリット
- 導入がやや難易度高く、PC性能や、環境構築(PythonやGPUなど)の知識が求められる。(ローカル環境の場合)
- WEBアプリ版(APIなどを利用して、簡単にStable Diffusionを使用できるようにしたサービス)は複数あるが、使用時間や回数に応じて従量課金になるケースが多く、長時間の使用をすると課金額が大きくなっていく。
初心者には「Image Wand / Image Playground」がオススメな理由
Appleユーザーなら無料で始められる
有料ツールに比べてコストリスクがないため、「ちょっと試してみよう」というライトユーザーに最適です。
操作のハードルが低い
メモアプリや専用アプリと連携し、難しい設定が不要。シンプルな操作で画像生成を楽しめます。
Appleデバイスとの連携がスムーズ
iPhoneやiPad、Macなど、普段使っているデバイスでシームレスにアクセス可能。思いついたときにすぐ試せます。
ただし、「もっとクオリティを上げたい」「特殊なイラストや実写合成を狙いたい」という場合は、Mid-journeyやStable Diffusionなど、より性能の高いツールにステップアップすると良いでしょう。
ツール選びのポイント
- 目的と頻度
- 仕事や商用利用で毎日大量に画像が必要な方は、クオリティ・機能が充実したMid-journeyやAdobe Fireflyなどがおすすめ。
- まずはAI画像生成の楽しさを知りたいライトユーザーなら、Image WandやImage Playgroundで十分。
- コスト
- 無料で始めたい場合は、AppleユーザーはImage Wand / Image Playground、Windowsや他OSユーザーはChatGPTやAdobe Fireflyで月に数十回は画像生成できるので、そこで試してみてみるのもよい。
- ある程度投資が可能な方は、Mid-journeyへ。
- 操作性
- 直感的な操作が好きなら、Image Wand / Image PlaygroundまたはDALL-Eが使いやすい。
- 自分好みにガッツリ調整したい人には、Stable Diffusionがベスト。
- 既存の契約サービスとの相性
- すでにAdobeのサブスク契約があるなら、Adobe Fireflyがお得。
- ChatGPTの有料プランを使っているなら、DALL-Eが便利。
まとめ
この記事では、「Image Wand」「Image Playground」を中心として、有力な画像生成AIツールの特徴の解説や、それぞれのメリット・デメリットの紹介しました。
結論として、「とりあえず画像生成AIを体験してみたい」「AIイラストで遊んでみたい」という初心者の方は、Appleユーザーならまずは『Image Wand』や『Image Playground』が最適です。慣れてきたら、より高度な画像生成ができるサービスにステップアップしてみてください。
自分の目的や使い方に合ったツールを選び、ぜひAI画像生成の楽しさを体験してみましょう。あなたのクリエイティブなアイデアを手軽にビジュアル化してくれる世界が、すぐそこにあります!